民不聊生
読み方
みんぷりょうせい意味
人民・民衆が、生活の手段や安心して暮らす余裕を失い、非常に苦しい暮らしをしていること。戦乱、災害、重税、悪政などによって、多くの人々が生きていくことさえ困難な状態をいう。由来
中国の正史『後漢書』に見られる漢文表現に由来する。「聊生」は、かろうじて生きながらえること、「不聊生」はその余地もなく、生計を立てられない意である。後漢(25~220年)の社会を扱う語であり、『後漢書』は南朝宋の范曄によって5世紀(おおむね432~445年)に編纂された。備考
文章語・評論語として用いられることが多い。個人の一時的な困窮ではなく、戦乱・災害・悪政などにより民衆全体が深刻な生活苦にある状況を表す。例文
- 度重なる干ばつと重税により、その地方の農民は民不聊生の状態に陥った。
- 戦乱が長引けば民不聊生を招き、社会の秩序も失われる。
- 為政者は民不聊生を放置せず、生活支援と公正な税制を整えるべきだ。
類義語
- 塗炭之苦
- 困苦窮乏
- 艱難辛苦