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民殷国富

読み方

みんいん こくふ

意味

人民の暮らしが豊かで、国家も富み栄えていること。「殷」は、盛んで豊かなさまを表す。人民の繁栄と国家の富裕がともに実現している、安定した理想的な国の状態をいう。

由来

中国の歴史書『三国志』蜀書「諸葛亮伝」に見える語。後漢末の建安12年(207年)ごろ、諸葛亮が劉備に天下三分の策を説いた「隆中対」の中で、益州について「民殷国富而不知存恤(民は豊かで国は富んでいるのに、民をいたわることを知らない)」と述べたことに由来する。『三国志』自体は西晋の陳寿により3世紀後半に編纂された。

備考

「民殷国富」は主に文章語・漢文調の表現で、現代の日常会話ではあまり用いない。「殷」は「いん」と読み、「盛ん・豊か」の意。単に国家の財政が豊かなだけでなく、民の生活の豊かさを含む。

例文

  • その地域は交易が盛んで、まさに民殷国富といえる繁栄を見せていた。
  • 政治家は、民殷国富の社会を実現するため、雇用と福祉の充実を掲げた。
  • 国の歳入が増えても生活が苦しい人が多ければ、民殷国富とは言いがたい。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字