民貴君軽
読み方
みんきくんけい意味
人民を最も尊いものとし、君主・支配者は人民より軽い存在であるとする考え。政治は君主の都合ではなく、民衆の利益や安定を第一にすべきだという、民本的な政治思想を表す。由来
中国戦国時代の思想家・孟子(紀元前4世紀後半〜紀元前3世紀前半)の『孟子』尽心章句下にある「民為貴、社稷次之、君為軽(民を貴しと為し、社稷これに次ぎ、君を軽しと為す)」に由来する。「社稷」は国家・国家の祭祀を指し、人民、国家、君主の順に重視すべきだという趣旨である。備考
日常会話で使われることは多くなく、思想史・漢文・政治論の文脈で用いられる語。原典では「民・社稷(国家)・君主」の順に重視することが明示されている。例文
- 民貴君軽の思想は、為政者が民衆の暮らしを最優先に考えるべきだという理念を示している。
- 彼は民貴君軽の精神に立ち、権力者の利益より住民の福祉を重視する政策を訴えた。
- 『孟子』の民貴君軽は、現代の民主主義や国民主権を考える際にも参照されることがある。
類義語
- 民本主義
- 民為貴
- 国民主権
- 民本思想
対義語
- 君主専制
- 主権在君
- 尊君思想