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沂水春風

読み方

きすいしゅんぷう

意味

天下が平和に治まり、人々がゆったりと自然や日常の楽しみを味わって暮らすこと。また、そのような穏やかでのどかな境地をいう。理想の政治が行われた平和な世の中をたとえる表現でもある。

由来

中国の古典『論語』先進篇に由来する。春秋時代(紀元前6~5世紀ごろ)の孔子が弟子たちに志を尋ねた際、曾点は「晩春に若者や子供たちと沂水で水浴びをし、舞雩で風に当たり、歌いながら帰りたい」と答えた。孔子がこれに賛同した故事から、沂水に春風が吹くような平和でのどかな世を表す語となった。『論語』の成立時期は戦国時代ごろとされる。

備考

日常会話ではあまり用いない、漢文・中国古典に由来する格調高い語。「沂」は中国の川の名で、「き」と読む。「自然を楽しむ」のみでなく、背景には平和で安定した理想社会という含意がある。

例文

  • 戦乱が終わり、町に笑顔が戻った様子は、まさに沂水春風の趣があった。
  • 為政者には、国民が沂水春風のうちに暮らせる社会を築く責任がある。
  • 忙しい仕事を離れ、川辺で家族と過ごす休日に、彼は沂水春風の心地を味わった。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字