興師問罪
読み方
こうし もんざい意味
軍隊を起こし、相手国や敵対者の犯した罪・不正を問いただして討伐すること。「興師」は軍を起こすこと、「問罪」は罪を責め、その責任を問うことをいう。武力行使を正当化する大義名分を掲げて出兵するという含みがある。由来
中国の正史『旧唐書(くとうじょ)』侯君集伝に見える「今者興師問罪、非獲全勝不返(今、軍を起こして罪を問うからには、完全な勝利を得ずには帰らない)」に基づくとされる。侯君集が唐の太宗の高昌国遠征(7世紀、640年ごろ)に際して述べた言葉として伝わる。『旧唐書』自体の成立は10世紀(後晋・945年)である。備考
主に漢文調・歴史的な文脈で用いる語。現代では、武力行使に「正当な理由」があると主張する際の表現として、批判的・皮肉な含みを伴うこともある。例文
- 王は隣国の条約違反を理由に、興師問罪のための軍を派遣した。
- 彼らは民衆を救うという大義を掲げ、圧政を行う支配者に興師問罪した。
- 歴史書には、敵国の非道を口実として興師問罪に及んだ君主が数多く記されている。
類義語
- 弔民伐罪
- 出兵討伐
- 征伐
対義語
- 偃武修文
- 偃武息戈