道不拾遺
読み方
どうふしゅうい意味
道に落ちている物があっても、だれも拾って自分の物にしないこと。法律や政治がよく行き届き、人々の道徳心も高いため、盗みなどがなく社会の秩序が保たれている、たいへん平和でよく治まった世の中をいう。由来
中国の思想書『韓非子』の「外儲説左上」に見える語とされる。春秋時代(紀元前6世紀ごろ)の鄭の宰相・子産のすぐれた政治により、国がよく治まり、道に落とし物があっても拾い取る者がいなかったという趣旨の故事に基づく。『韓非子』自体は戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに成立した。備考
主に「道不拾遺の世」「道不拾遺を理想とする」のように、治安と道徳が行き届いた理想的な社会を述べる際に用いる。現代では落とし物を見つけた場合、拾得して届け出ることが望ましい。例文
- 名君の治世は、盗賊もなく道不拾遺の世であったと伝えられている。
- 行政には、だれもが安心して暮らせる道不拾遺の社会を目指す姿勢が求められる。
- 地域の人々が互いに見守り合うことで、道不拾遺とまではいかなくても治安のよい町になった。
類義語
対義語
- 盗賊横行
- 治安悪化
- 世風紊乱